KEEL Gamesの生成AI利用状況について

はじめに

私たちのような、ゲーム開発同人サークルという、クリエイティブ領域の広い分野でこの話をするのは少しセンシティブな話題かと思ったのですが、せっかくなのでお話しようと思います。

ねんのためあらかじめお伝えしておきたいのは、「KEEL Games」というサークルは、私ほんぜうが一人で活動しているサークルとなります。外注で依頼しているイラストレーターさん、サウンドクリエイターさんがたのAI利用状況・方針とは違う可能性があるということをご留意お願いします。また、この記事においては、特定の誰かを傷つけたいわけではなく、制作の透明性を高めるために公開しております。

そして、私の領域はプログラミング・ゲームデザイン・シナリオ作成あたりがメインになります。こちらの記事で紹介するのは、そのあたりの領域でどのようにAIと付き合っているかになります。

プログラミング領域において

こちらですが、現在はけっこうAIを使用しています。

いわゆるバイブコーディングだったり、チャットAIに実装方法を相談したりして、色々使っております。

メインで使用しているのはだいたい以下で

  • Gemini(チャットでの相談メイン)
  • Gemini CLI(バイブコーディング)

どちらも無料版を使用しているので、使用できる回数も多くはないですし、コンテキストウィンドウも広くないです。なのでそこまでガッツリ利用できるわけではないですが、ピンポイントで実装に使用しているような感じですね。

将来的には課金をしていくか、いっそのことローカルLLMでバイブコーディング環境を構築……なんていうのも、プログラマの私としてはそそるものがありますが、現時点ではそれを実現できるような予算もないので、一旦そのままにしています。

それで、皆様が大変気にしていることであろう、AIを利用することで、著作権の侵害になってしまわないかという問題ですが、それは「可能性としてはなくはない」としか言えないと思います。

そもそもですが、プログラミングというのは同じプログラミング言語・同じコーディングスタイルであれば、多少は似てしまうものです。そこにオリジナリティを見出すのは難しいです。そして、一般的なゲームにおける移動・回転・当たり判定・UIの制御などの処理も、すでに存在する処理と似てしまうこともよくあります。

それは、生成AIが存在する前の時代から言われていることです。そのように、「誰が書いても似たようなコードになる」処理に関しては、著作権侵害になるようなことはないでしょう。

また、多くのコーディング支援AIは、GitHubなどに存在するオープンなコードを参照しています。その際に、各種OSSライセンスが定められているコードから借用してしまうことも十分に考えられます。

これは、私の方でもリスクとして認識しています。生成されたコードには、コミッターである私が責任を持って精査する必要があります。結局AIはただのツールであり、最終判断は私に委ねられます。こう言っては元も子もないかもしれませんが、そういったことはAI以前も以後も、変わらない不変的な話です。

ゲームデザイン領域について

こちらに関しては、現状はほとんどAIは使用していません。今作っているゲームが、そこまで凝ったものでもなく、調査するまでもなく設計し、実装に落とし込んでいいものばかりであると判断しているため、AIによる支援は必要としていないというのが現状です。

ゲームデザインのアイデアが枯渇し、なにか新しい発想が必要となった場合に、AIチャットで壁打ちするなどで使用することは、将来的にあるかもしれません。

シナリオ領域について

こちらは結構AIを使用しています。

シナリオをイチから考えてもらう、というところまでは行っていませんが、考えたストーリーのプロットに対して

  • リアリティはあるか
  • ストーリーの流れに破綻はないか
  • キャラクターの性格がブレていないか

などを確認する際に使用しています。自分でストーリーを書いていると、どうしてもぶれてしまうところがあるので、そこを確認する第三者的役割をもたせています。

たまにストーリーの続きが思いつかず、「このあとどうしたらいいかな?」なんて苦し紛れに聞いてみることもありますが、……まあ大したことないですね。結局自分で考えて書くハメになります。きっかけ作り程度には使えるのではないかと思います。

将来的にイラストや音楽もAIに頼ることになるか

これはなんとも言えませんが、現時点では「NO」です。私自身が、AIに指示してイラストを生成することが全く得意ではありません。とんちんかんなイラストばかり出力されてしまいます。それならば、イラストレーターさんとやりとりをしながら、ベストなイラストを作ってもらうほうが、心理的にもめちゃくちゃ楽です。

それに、今イラストを依頼しているイラストレーターさんは、もうなんだかんだ2〜3年は付き合ってくれておりますので、非常にハイコンテクストなやり取りができます。いちいち前提を説明しなければならないAIとは比べ物にならないほどやりとりしやすいです。今のところは人間同士でやり取りをすることのほうが、軍配が上がるのではないかなと思います。数年後いや数ヶ月後どうなっているかはわかりませんが、今のところはそんな感想です。

以上

KEEL Gamesにおける生成AIの利用状況と、私個人のAIに対する現状の感想を、とりとめもなくつらつらと書かせていただきました。

コード生成に関しては相当良くなってきています。特に、プロジェクト内の似たようなコードを探して、似たように書いてくれる処理は大変便利です。

こういうところは積極的に取り入れていきたいなと思う次第ですが、特にイラストや音楽などの分野での生成AIの話は、SNSを見ていると、気持ちが暗くなるばかりです。誰も傷ついてほしくないな、と思っています。


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